なぜ、今コンドロイチンか

骨と関節の時代 - 骨と関節にコンドロイチン

骨と関節を守る上で、重要な役割を担う素材成分としてコンドロイチンが注目されています。
コンドロイチンは、全身の至る所に存在する成分ですが、特に関節軟骨に多く含まれています。関節軟骨は、骨の先端を覆うゲル状の青みがかった組織で、コラーゲン繊維が作る網目状の骨組みにコンドロイチンを含むプロテオグリカン 専門用語アイコン が絡みついた構造をもち、厚さは4〜6mm、骨よりも柔らかく、ヒアルロン酸を主成分とした関節液(滑液)を含み、表面の摩擦係数は氷と氷の接触摩擦よりも低い潤滑性能を持ちます。
この関節軟骨があることにより、関節の骨と骨とが直接接することなくスムースに動かすことができます。(図6)

図6〈関節軟骨とコンドロイチン〉

図6〈関節軟骨とコンドロイチン〉

私たちの骨と関節はこのような関節軟骨によって守られています。そしてこの関節軟骨を守っているのがコンドロイチンです。
コンドロイチンは生体内の物流管理センターとして、血管のない関節軟骨に栄養分を供給するほか、関節軟骨を分解する酵素の働きを抑制したり、新しい関節軟骨の生成を促進するはたらきがあります。
したがって私たちが日々の生活でコンドロイチンを摂取することは関節軟骨を守ることにつながり、関節軟骨を守ることは骨と関節を守るということにつながるためとても大切なことなのです。

コンドロイチンは、鶏の皮、牛・豚・鶏の軟骨、ナマコ、ウナギ、ハモ、ドジョウ、フカヒレ、スッポン、鯛やマグロの目玉、納豆、山芋、オクラ、なめこ、根コンブなどのネバネバ、ヌルヌル、ドロドロ、コリコリした食品に多く含まれます。
しかし高齢者の場合、これらの食品を多く摂ることは逆にカロリーオーバーで肥満、生活習慣病 専門用語アイコン のリスクを高めてしまうことも考えられます。したがって、高齢者の場合は、食品から適度に摂るとともに、必要に応じてコンドロイチンを含むサプリメントなどを利用することが望まれます。

私たちは現在長寿社会を実現しつつあり、今後はできる限り病気やケガの期間を短くしていくことが目標となります。
そしてその実現にコンドロイチンが大きな役割を果たす、そんな時代が到来するのもそれほど遠い未来のことではないでしょう。
コンドロイチンに対する期待は今後もますます大きくなるものと思われます。