原因がはっきりしていない変形性膝関節症 ですが、発症リスクを高める因子として大きな影響を与えているものに肥満があります。肥満による体重の増加は、すなわち膝への荷重増加とイコールです。
ただし、ここで注意しなければいけないのは、増加した体重がそのまま膝にかかるというわけではなない点です。
歩行時に膝には体重の2〜3倍の荷重がかかります。例えば、50キロの体重の人の場合、膝にかかる荷重は100キロ〜150キロにもなります。したがってこの人がもし肥満になって5キロ体重が増えたとすると、膝への負担は5キロ増えるのではなく、増えた体重の2〜3倍にあたる10キロ〜15キロも増えることになるのです。
このようにして膝にかかる荷重が増えると、膝の関節軟骨の負担が大きくなり、関節軟骨の変性が促進され、変形性膝関節症 の発症リスクが高まることになってしまいます(逆にいうと、現在肥満の人の場合はやせるだけでも発症のリスクは大きく低下することになります)。
他にも、膝を支える太ももの大腿四頭筋の筋力低下や、激しい運動、日本人に多いといわれているO脚などもリスクを高めるものと考えられています。
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