変形性膝関節症  の治療には・保存療法、・薬物療法、・手術療法の大きく3つのアプローチがあります。

1. 保存療法

・減量
肥満は変形性膝関節症発症  のリスクを高めるだけではなく、悪化させる因子でもあることから、体重を減らすことで膝への負担を軽減させる治療法です。

・運動療法
運動によって太ももの大腿四頭筋を鍛えることで、膝への負担を減らす治療法です。

・物理療法
超短波や低周波、レーザーなどの器具を使った治療法です。

・器具療法
靴の中敷きのような足底版や、脚全体に巻き付けて使う膝装具などを用いた治療法です。

2. 薬物療法

保存療法で痛みなどが改善できない場合、飲み薬、湿布、塗り薬、座薬などを用いる治療法です。
薬の種類としては、アセトアミノフェンなどの鎮痛薬から非ステロイド性抗炎症剤（NSAIDs）まで、症状に応じて使用します。
薬物療法は、使い方を間違えると副作用のリスクがあるためその使用にあたっては注意が必要です。

3. 手術療法

保存療法、薬物療法など他の治療方法で痛みなどが改善できない場合には人工関節を用いた手術が行われます。
ただし、人工関節は永遠に使用できるというものではないため、若年者の場合は時期を考慮する必要があります。